(写真は本文と関係ありません。これは、男子3人が結託して、作戦会議をしているところ(笑))
ある子が他の子からドーンと押された。
嫌そうな様子だったけど、その子は何も言わなかった。
押した子は、キャハキャハ楽しそうにしていた。
押された子は、少ししてから、ウーと唸っていた。
また、少しして、さっき押した子が同じ子に対して、同じ様にドーンと押した。
押された子はさっきと同じ様に少しよろけて、でも何も言わずにいて、しばらくしたら、さっきより少し大きな声で唸っていた。
背中からは「やめてよ」と言っている感じがした。
どう関わるか迷ったけど、
この状況を見ていた一人の人間として、ドーンと押した子に聞いてみた。
「なんで、〇〇ちゃんをドーンって押したの?」
そしたら、悪いことをしたと既に思っている様な
ばつの悪い表情になり、
子「え・・・、
悪者ごっこをしていて、
〇〇ちゃんが悪者だったから。。。」
僕「悪者だったら、ドーンってしていいの?」
子「・・・
。。。」
僕「自分がおままごとしている時に、
急に後ろから誰かにドーンって押されたらどう思う?」
子「・・・悲しい気持ち。。。」
僕「ドーンって押された〇〇ちゃんは、どんな気持ちになると思う?」
子「・・・悲しい気持ち。。。」
その後、
ドーンと押した子は、
◯◯ちゃんに対して謝り、
◯◯ちゃんも「いいよ」と言い、
二人の話は終わった。
この後に、次のことを伝えた。
「して欲しくないことをされたら「やめて」とか「嫌だ」って言うんだよ」
この世に生きている限り、誰だって他の人と関わって生きていく訳で、誰だって、されて嬉しいことと、されて嫌なことってあると思う。
なかなか、「嫌だ」とか「やめて」と言うのは勇気がいる場合もあるけど、これはとっても大事なことだと思う。
「嫌だ」とか「やめて」と言う(態度に表す)ことで、相手にそれを伝えられるから。
こんなことを書きながら、おいら自身、自分が我慢して済むならと、中学時代にいじめられていた時、(内心めっちゃ嫌だったけど)平気なふりをし続けたことで自分の気持ちと行動がちぐはぐになり、自己嫌悪に陥ったことがある。その結果、今も気持ちとは裏腹な言動をしてしまうことがある。。。なので、このドーンと押された子と自分が重なる部分があり、切ない気持ちになった。
そして、「「やめて」と言われたら、やめるんだよ」ということも伝えた。
自分の発する「やめて」とか「嫌だ」には力(意味)があることを知るために。
「人が嫌がることをしない」と言うのはよく言われるけど、本当にその通りだと思う。
しばらくしたら、二人とも何事もなかったかの様に、元気いっぱいになってまた遊び始めた。
そして、お迎えに来たお母さんに開口一番「たのしかった!」と伝えていた。
良かったと思った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
来年度の園児を募集しております。
また、11/13(土)に入園説明会&体験会を開催しますので、ご興味ある方はぜひ。
村長 健ちゃん
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